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II. 健康状態はいかがですか
血圧が高いのですが
 "血圧がちょっと高めなのですが…"、"血圧の薬(降圧剤)を飲んでいるのですが…"診療室でよく耳にする会話です。
 現在、成人の約2割、70歳以上では約5割以上の方が高血圧症に罹患しているとされており、高血圧は、脳血管系疾患(脳出血や脳梗塞)、虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)、心不全、腎不全の主要な原因疾患でもあります。
 内科治療によって正常血圧にコントロールされているようであれば、通常の歯科処置は可能であると言われていますが、高血圧症と診断されている患者さんの多くは、治療前の不安や緊張、治療中のストレス、治療後の痛みなどで容易に血圧が上昇してしまうことも少なくありません。
 高血圧症の患者さんに対する歯科治療時の対応として、次のような目安(基準)があります。
  1. 内科治療によって正常血圧にコントロールされている場合
    • 通常の歯科処置は可能ですが、困難が予想される抜歯や小手術など侵襲の強い処置の場合には、内科等の主治医と連携しながら処置を行なうこともあります。
  2. 内科治療によっても血圧のコントロールが不良である場合
    • 内科的治療を優先し、歯科処置の内容によっては病院歯科に依頼する場合もあります。
  3. 高血圧症が重症で臓器障害、とくに心血管系の合併症がある場合
    • 可及的に投薬治療で対処し、病院歯科へ依頼するのが望ましいとされています。
 こうした対応の目安(基準)は、歯科医院によってまちまちですが、高血圧症と診断されている患者さんが歯科を受診される際に大切なことは、
  1. 現在の血圧の状態を正確に伝えること(血圧手帳があれば持参してください)
  2. 内科等で薬(降圧剤)を処方されている場合には、薬かその説明書を持参すること
  3. 高血圧症以外にも脳や心臓などに異常がある場合には必ず申し出ること   です。
 以上3点は、私たち歯科医師が、安心・安全な医療を提供するために最小限必要とする大切な情報となります。これらの情報を基に治療を進めていくことになりますが、詳細につきましてはご相談ください。

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