「は」はたからもの

宇都宮市立五代小学校二年 有吉 優依奈

 わたしには、七十九さいのおじいちゃんと百三さいのひいおばあちゃんがいます。二人ともとても元気です。いっしょに食じをすると、なんでも「おいしい。おいしいね。」といいながら、のこさず食べます。いっしょに食じをすると、きらいな食べものもいつの間にか食べてしまいます。ゆっくり、よくかんで食べると、おいしいのです。おじいちゃんは、入ればももっているけど、じぶんのはものこっていて、食べながらかならずわたしに、
「じぶんのはで食べると、おいしいんだよ。」
と話してくれます。入ればで食べると、食べもののあじが、かわるのだそうです。ふしぎだけど「なるほどなあ。すごいなあ。」とおもいます。食じのあと、おじいちゃんといっしょにはみがきをします。おじいちゃんは、一本一本ていねいに時間をかけてみがきます。のこっているいまのはをじぶんの力でまもりたいからちゃんとみがいているそうです。
 わたしもいま、大人のはに生えかわるためにはがぬけていきます。おじいちゃんのはは、ぬけたらもう生えてきません。わたしの口を見ながら、おじいちゃんは、
「はがはえかわる時は、とってもたいせつな時なんだよ。むしばになったら、そのあとは、ずっとつきあわないといけないんだよ。ピカピカのきれいなはでずっといられるようにたいせつにするんだよ。」
と言ってくれます。はがぬけた時に、元気でじょうぶなはがはえてくるようにおねがいするのは、はは、たいせつな「たからもの」だからだなあとおもいます。
 いま、生えかわっているはや六さいきゅうしは、みんなわたしのたからものです。はみがきをする時には、はいしゃさんの「六さいきゅうしは、とくにみがきにくいよ。むしばになりやすいから気をつけてね。」
というアドバイスもわすれません。せっかく生えてきてくれたはをむしばにしないようにがんばろうとおもいます。おじいちゃんやひいおばあちゃんといっしょに、おいしく食じができる日がこれからもずっとつづくようにいのりながら、わたしも元気なたからもののはをいつまでもたいせつにしていくことをちかいます。おばあさんになっても、じぶんのはでかんでおいしく食べたいとおもいます。

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