「私の誇りのおばあちゃん」

小山市立羽川小学校六年 菊地 優奈

 私には、もうすぐ七十才になる祖母がいます。私の祖母は美味しい料理を作ってくれたり、いつも元気いっぱいで働いていたりと誇れることがたくさんあります。その中でも一番、誇れることがあります。それは、今だにきれいな歯を保っていることです。
 ある日、祖母と会話をしている時、祖母がきれいな歯を見せてほほえみました。本当にきれいだったので、思わず私は、入れ歯をしていないのか聞いてみました。すると、「きれいかな。ありがとう。おばあちゃん、入れ歯はしてないよ。」と言っていました。そこで、どうやってきれいな歯を保っているのか聞いて みると、「それはやっぱり、一日三回歯をみがくことだね。おばあちゃんが小さいころには、一回でも歯みがきを欠かしてしまうと、十年後にむし歯になって 返ってくると言われて、毎日しっかり歯みがきをしたんだよ。優奈ちゃんも歯医者に行って痛い思いをするよりも、一日三回しっかり歯みがきをしてスッキリとした毎日を送ったほうがいいでしょ。」と教えてくれました。私は、この話を聞いてしっかりと歯みがきをしていなかった今までの自分がはずかしくなりました。私も歯医者での痛い治療や治療の時のキーンとする音が大嫌いです。その音を聞かないためにも、毎日しっかり歯みがきをしようと強く思いました。
 それから、祖母は、「歯は、お金よりも大切な財産なんだよ。私達も大切にしなきゃね。」とも言いました。私は、「そうだね。」と答えました。確かに、自分の歯は失ってしまうと、もう元にもどることはありません。お金では買うことのできないものなのです。そして、きれいな歯で二人でほほえんでいると、とても気持ちよくなりました。その日は、なんだかいつもよりも楽しく過ごすことができました。いつまでも、おたがいに歯が輝いている、祖母と孫でいたいと思いました。
 私達がよく耳にする「八〇二〇運動。」私の祖母もこの運動達成まであと約十才です。これからも頑張ってほしいと思うと共に、私も祖母のようなきれいな歯を目指したいという強い思いを胸に持ちました。
 これからも、一日三回、しっかりと歯みがきをして、健康な歯でいたいと思います。強くみがいても歯がけずれてしまうので、優しくみがきお金よりも大切な財産を守りたいです。
 おばあちゃん、これからも八〇二〇運動の達成に向けて頑張って。
 そして私も頑張るよ。

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