「長生きするためには・・・」

鹿沼市立東中学校三年 寺澤 菫

 私には、一〇二歳になるそう祖母がいます。そう祖母は、一〇二歳とは思えないほどとても元気です。自分の身の回りのことは自分でやるのが好きなそう祖母ですが、でかけたりすることの少ないので楽しみと言えば、やはり食べることです。食事の用意は祖母がするのですが、その時間をとても楽しみにしています。一〇二歳のそう祖母がいると周りの人に言うだけでも、驚かれるのですがさらに驚くことにそう祖母はほとんどが自分の歯なのです。だから、何でも食べることが出来ます。固いせんべいやお肉も大好物です。そう祖母の口ぐせは、「私はお陰様で自分の歯だから食べられないものがないんだわ。幸せでしょう」と、自まん気に言うことです。戦前から生きているそう祖母にとって昔はなかなか食べられなかった食べ物や、現代のおいしい食べ物を食べることができるということは考えられなかったことだと思います。やはり、自分の歯で食べる食事はとてもおいしく感じ、そう祖母は幸せだと思います。それもこれも毎日かかさず歯をみがき、固いものでも何でも食べて丈夫な歯を作り、大切にしてきたからだと思います。しかし今は、やわらかいものや甘いものがたくさんあり、食生活が悪くなりかむ力が弱くなっているのも事実です。
 以前、私が通っていた歯医者さんの待ち合い室にあった雑誌に、口の中の健康を守るということは、元気で長生きするために簡単にできる健康法の一つだということが書いてありました。私はその通りだなと思いました。そう祖母は持病もなく、元気でいますが、きっと一〇二歳でも元気でいられるのは、口の中が健康だからだと思います。よくかんで食べるということは、だ液もたくさんでて、消化を助けてくれて、体にはとてもよい働きをしてくれます。そういう生活をしてきたからこそ、そう祖母は長生きできているのかもしれません。
 私も、そう祖母のようにいつまでもおいしいものをたくさん食べることのできるような丈夫で健康な歯でいるために、歯を丈夫にしてくれるようなものを食べたり、毎日よく歯をみがいたりしてこれからもそう祖母のように笑顔で長生きできるように口の中の健康を維持していきたいと思います。

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