「おばあちゃんの歯」

栃木市立栃木第五小学校六年 髙岩 明璃

 「どうして、ばあばはそんなにていねいに歯をみがくの?」
「ずっと、自分の歯でおいしいものを食べて健康でいたいからだよ。」
 私の祖母は、歯をとても大切にしています。歯をみがくときは、いつも長い時間をかけてみがいています。半年ごとに歯医者さんでみてもらって、正しい歯のみがき方も教わっているそうです。だから、むし歯が一本もありません。入れ歯もなくて、全部自分の歯だとうれしそうに教えてくれました。私も、むし歯にならずにきれいな歯でいたいので、祖母と一緒に歯みがきをしています。あまり力を入れずに、歯ブラシを細かく動かしてみがきます。歯と歯の間は、歯ブラシをたてにしてみがきます。おく歯のかみあわせも歯ブラシの先が当たるように気をつけてみがきます。そうすると、口の中がすっきりして、とても気持ちがいいです。
 そんな祖母は、最近「いきいき健康教室」に参加し、歯だけでなく口の健康が大切だと教わってきて、私にも教えてくれました。食べ物を飲みこむ力を高めたり、だ液がしっかりでるようにしたりして、口の中を健康にすることが、体全体の健康にもつながるそうです。「健口体操」という、くちびると舌を動かす体操を習ってきて、ひまな時間があると、ずっとやっています。舌を動かすことで、だ液がよく出るようになり、飲みこみやすくなり、表情も生き生きしてくるそうです。だ液がむし歯の予防につながることは、学校で習って知っていたので、私も一緒にやっています。でも、顔がおもしろく笑ってしまいます。
 食べることが大好きな祖母は、料理も上手です。いつも家でとれた野菜を使って、いろいろな料理を作ってくれます。私は、祖母の作る料理が大好きです。でも、切り干し大根や、きんぴらごぼうなどは苦手で、すすめられても食べずにいました。
「せっかく作ったんだから食べてよ。栄養があるんだから。」
と祖母が残念そうにするので、少し食べてみたけれど、なかなかかみきれないし、あまりおいしいと思えませんでした。そんな私を見ていた母が、
「切り干し大根みたいな料理は、歯が大好きな料理かもしれないよ。」
と言いました。かみごたえのある食べ物をしっかりかむことで、あごが丈夫になるそうです。それに、天日に干した食べ物に含まれるビタミンDはカルシウムが体に吸収されるのを助けてくれるので、骨や歯にとてもいいそうです。骨や歯を丈夫にして、大好きな水泳やフットベースを元気に頑張れるように、これからは意識して食べようと思いました。
 祖母にはつまでも元気で長生きしてほしいです。これからも、いっしょに歯と口の健康を心がけていこうと思います。そして、いっしょにおいしいものを食べて、いつも笑顔でいられたらいいなと思います。

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