芳賀町立芳賀東小学校五年 平石 稜真
「ご飯食べ終ったら歯みがきだよ。」
「ねる前に、歯みがきしなさい。」
朝と夜には、必ずお母さんの声が聞こえます。ぼくは、朝、昼、夜、ほとんど、毎日、歯みがきをしています。夏休みの日か表にも「歯みがき」が入ります。あたりまえのようにやってきた歯みがきについて考えました。
先週、ぼくは歯医者さんに行きました。これも、ぼくの毎年の行事です。お母さんが、歯のけんさにつれていってくれます。
「虫歯はありませんよ。虫歯にならないように、歯をちゃんとみがいてね。」
と言われて帰ってきました。ほっとしました。歯みがきって大切なんだなと思いました。
「歯と歯ぐきの間をちゃんとみがくんだよ。」
これもお母さんの口ぐせです。保健室の先生も、前に、歯のみがき方を教えてくれました。歯みがきが大切だと分かっていても、よく考えたことがなく、ただ毎日毎日歯みがきをしていきました。
ぼくのお父さんは朝早くから夜まで、鉄きんを組み立てる工事をしています。ときどきぼくをわらわせたり、遊んでくれたりするとき、顔いっぱいのえがおです。そんなとき、まっ白な歯もわらっています。どんなにいそがしくても、「シャカシャカ」と歯みがきをしているのを思いだしました。お母さんは、朝早くから夜おそくまで、おつとめにいったり、家族の世話をしたり、いそがしくくるくる動いています。ぼくに歯みがきの声かけをしながら、「シャカシャカ」と歯みがきをしています。大人になってもぼくと同じように歯みがきするんだなと思います。ぼくの家族の歯みがきタイムを足し算するとすごい時間になりそうです。ぼくが、あたりまえのようにやっていた歯みがきは、小さいころから、いっしょにやっていた家族との歴史なんだなとあらためて知りました。
「どうして歯と歯ぐきの間なの。」
「歯と歯の間や歯ぐきまでみがかないと、みがき残しができて、そこから虫歯になるんだよ。」
そういうお母さんもまっ白な歯でわらいます。ぼくの歯みがきの歴史はこれからも続きます。生えかわった歯を大切にして、ずっとずっと使っていきたいです。だから、今日からは自分から、「シャカシャカ」歯みがきします。ぼくもまっ白な歯でわらいます。